そっと触れてみる

2001年10月4日
少しでも体温を感じられたらいいのに。
借りた背広からは、空気も熱も感じなかった。気がつかなかったのかな。舞い上がっていたのかもしれない(笑)。
でもこれが好きなのかはちっともわからない。
ずっと一緒にいたいとも思わないし。もちろん、いられたらいられたらで嬉しいだろうけれど、途中で絶対いやになるのはわかっているから。
ただ、そう。
歩いている時に、少しだけ、しっかりとでなくていい。かすかに触れ合う程度に手をつないでいられたら。
交わす言葉もいらないし、重ねる肌もなくていい。
ただほんの少しだけ。
特別な時間を共有できる人であったなら。
わたしはそれだけで幸せなの。
同じ空の下に生きているというだけでも幸せだけれど、同じ時間と空間を共有できたのなら、どんなにか素敵だろう。
あの人は、わたしにとってはほんの少しだけスペシャルな人。
それすら嬉しいから、わたしは何も言わない。
勘の鋭いあの人だから、きっと気がついてはいるのだろうけれど。
何も言わない。
何も知らないふりをする。
だから少しだけ、あの人は特別。
オーブンで焼いたブルーベリィパイにバニラのアイスクリームをのせるように。
そういう人。

でも少し、会いたくなった。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索