甘い罠
2002年7月3日タイトルをちょっと忘れてしまったのだけれど、好かれるための法則いくつ、なんていう本を立ち読みした。1200円も払う気なかったんだもん(笑)。
その中で、好きになってもらいたかったら(このあたりはかなり曖昧なのだけれど)、頻繁に会うこと、とあった。
頻繁に会うことで親密さが増して、恋心が芽生える、んだそうな。
……典型的だよね、わたしってば……(苦笑)。
今までは、遠距離だったから、ネットでメールやチャットをする程度、実際に会うのは半年に一度くらいだったから、多少の嫉妬心めいたものが疼いても、それほどでもなかった。
それが、急にこんな風になったのは、やっぱりあの人がこちらに出てきて、頻繁に会うようになったせいで。……あぁ、やっぱりそうだ(笑)。
なんだか、自分のあまりの単純さに笑いしか出てこない。もう、どうなんだろう、それは(苦笑)。
わたしが想うほどには、あの人はわたしのことを想ってはくれない。
けれど、それはそれで仕方がないのかな、と思う。
わたしは、愛する人間で、愛される人間ではないから。
誰かを好きな時は、とてもとても幸せで、もちろん苦しかったり、つらい思いもするけれど、動いている、生きている、ということを実感できている感じがして、嫌いじゃない。
わたしがその人を想うより、わたしがより愛されていたとしても、わたしの心はきっと動かないんだろう。
愛されることを願っているけれど、きっと、ただ愛されるだけじゃだめなのだ。
わたしが、その人のことをより多く愛していないと。
しかたがないなー、って思ったの。
それはもう、わたしの性質だから。
変えられるかもしれないけれど、どうすればいいのかを知らないし、そうしたいのかすらわからない。
あの人が好き。
今はそれで、色々な楽しいことがある。
ギリギリ、気が付かないでしょ、わからないでしょ、って程度に微笑んでみせたり、実はこうなのよ、って秘密の言葉を紡いでみたり。
多分、あの人は普通の会話として聞いている。
一人相撲のこのお遊びは、結構好きなのだ、わたしは。
ネットで、ほぼ毎晩「おやすみなさい」は言っている。
でも、生の声が聞きたいな。
ちょっとだけ、贅沢な願い。
その中で、好きになってもらいたかったら(このあたりはかなり曖昧なのだけれど)、頻繁に会うこと、とあった。
頻繁に会うことで親密さが増して、恋心が芽生える、んだそうな。
……典型的だよね、わたしってば……(苦笑)。
今までは、遠距離だったから、ネットでメールやチャットをする程度、実際に会うのは半年に一度くらいだったから、多少の嫉妬心めいたものが疼いても、それほどでもなかった。
それが、急にこんな風になったのは、やっぱりあの人がこちらに出てきて、頻繁に会うようになったせいで。……あぁ、やっぱりそうだ(笑)。
なんだか、自分のあまりの単純さに笑いしか出てこない。もう、どうなんだろう、それは(苦笑)。
わたしが想うほどには、あの人はわたしのことを想ってはくれない。
けれど、それはそれで仕方がないのかな、と思う。
わたしは、愛する人間で、愛される人間ではないから。
誰かを好きな時は、とてもとても幸せで、もちろん苦しかったり、つらい思いもするけれど、動いている、生きている、ということを実感できている感じがして、嫌いじゃない。
わたしがその人を想うより、わたしがより愛されていたとしても、わたしの心はきっと動かないんだろう。
愛されることを願っているけれど、きっと、ただ愛されるだけじゃだめなのだ。
わたしが、その人のことをより多く愛していないと。
しかたがないなー、って思ったの。
それはもう、わたしの性質だから。
変えられるかもしれないけれど、どうすればいいのかを知らないし、そうしたいのかすらわからない。
あの人が好き。
今はそれで、色々な楽しいことがある。
ギリギリ、気が付かないでしょ、わからないでしょ、って程度に微笑んでみせたり、実はこうなのよ、って秘密の言葉を紡いでみたり。
多分、あの人は普通の会話として聞いている。
一人相撲のこのお遊びは、結構好きなのだ、わたしは。
ネットで、ほぼ毎晩「おやすみなさい」は言っている。
でも、生の声が聞きたいな。
ちょっとだけ、贅沢な願い。
秘密
2002年6月30日ある友人に、わたしに好きな人がいることを話した。
彼女は、目を丸くして、わたしに確認をした。
そしてわたしはそれに対して頷いた。
多分、彼女はとても驚いたのだろう。
しばらくの間、頭が真っ白になったような顔をしていた。
だけど、彼女はわたしのそれをけっして否定しなかった。
ぎゅっと抱きしめて、「がんばれ、応援してるよ」と言ってくれた。
すごく、嬉しかった。
いろいろ、聞きたいことがあったんだろうな、と思う。だけど、何一つ聞かないで(「誰が」「誰を」好きなのか、という確認だけだ)、許容してくれた。
まったく、こんな人たちに愛されているわたしはとても幸せものだ。
彼女にこの秘密を打ち上げながらも、わたしはこれが「ほんとうの恋」であるかどうかを疑っていた。
もしかしたら違うのかもしれない、と。
それはいつも、怖さと安堵感のセットで考えている。
それでも彼女に告げたのは、知っていてほしかったからなんだと思う。誰かに話したかったのかもしれない。
否定されることも拒絶されることも想像することなく、話してしまったのは、もしかしたらそういう理由だったのかな。まだよくわからないけれど。
昨日の苛立ちは、今日はなかった。
あの人を不快にさせなくてよかった、と思う。
しばらくは会えないけれど、その先にある「ご褒美」のためには、それすら我慢しないと。
彼女は、目を丸くして、わたしに確認をした。
そしてわたしはそれに対して頷いた。
多分、彼女はとても驚いたのだろう。
しばらくの間、頭が真っ白になったような顔をしていた。
だけど、彼女はわたしのそれをけっして否定しなかった。
ぎゅっと抱きしめて、「がんばれ、応援してるよ」と言ってくれた。
すごく、嬉しかった。
いろいろ、聞きたいことがあったんだろうな、と思う。だけど、何一つ聞かないで(「誰が」「誰を」好きなのか、という確認だけだ)、許容してくれた。
まったく、こんな人たちに愛されているわたしはとても幸せものだ。
彼女にこの秘密を打ち上げながらも、わたしはこれが「ほんとうの恋」であるかどうかを疑っていた。
もしかしたら違うのかもしれない、と。
それはいつも、怖さと安堵感のセットで考えている。
それでも彼女に告げたのは、知っていてほしかったからなんだと思う。誰かに話したかったのかもしれない。
否定されることも拒絶されることも想像することなく、話してしまったのは、もしかしたらそういう理由だったのかな。まだよくわからないけれど。
昨日の苛立ちは、今日はなかった。
あの人を不快にさせなくてよかった、と思う。
しばらくは会えないけれど、その先にある「ご褒美」のためには、それすら我慢しないと。
カモメの断罪、黒いリムジン
2002年6月29日なんだか、猛烈にイライラして、どうしようもない。あの人と話をしていても、どうにも落ち着かず、かえってイライラが募る。
今日、あの人と会えるチャンスがあって、でも、わたしの個人的な理由でそれはかなえられなかった。
わたしが、自分で、拒絶した。
だから、楽しかったよ、なんて言葉を聞いただけで、悔しくなってしまっているわたしがいる。
ただ、立っていたいだけなのに。
たったひとりで立っていたいだけ。
それなのに、誰かとつながっていないと不安で不安でたまらない。
このままいっそ、世界から自分を遮断して、そのまま閉じこもってしまえたら。
そうしたら、どれだけ楽なんだろう。
あの人も、友人達も傷つけることなく、わたし一人で眠っていられる。
そんな風にしていられたらいいのに。
今日、あの人と会えるチャンスがあって、でも、わたしの個人的な理由でそれはかなえられなかった。
わたしが、自分で、拒絶した。
だから、楽しかったよ、なんて言葉を聞いただけで、悔しくなってしまっているわたしがいる。
ただ、立っていたいだけなのに。
たったひとりで立っていたいだけ。
それなのに、誰かとつながっていないと不安で不安でたまらない。
このままいっそ、世界から自分を遮断して、そのまま閉じこもってしまえたら。
そうしたら、どれだけ楽なんだろう。
あの人も、友人達も傷つけることなく、わたし一人で眠っていられる。
そんな風にしていられたらいいのに。
眠れない夜に
2002年6月27日暗めのオレンジとグリーンのマニキュアを買った。
わたしは、マニキュアが乾くまで待つ、ということができないので、FSPしか使えない。FSPでも、乾く前に物を触ったりして、駄目にすることがままある。こらえ性がないのだ。
いつもピンク系ばかり買っていたので、たまにはこういうのもいいかな、と思ったのだけれど、似合うかどうかは別問題。ということで早速試してみたり。明日の服、選択肢が狭まりそう(笑)。
わたしにはわたしの世界があるように、あの人にはあの人の世界がある。
それぞれの世界のほんの少しだけ、点にしか過ぎない部分が、交わりあって、わたしとあの人は出会った。
だから、あの人にはわたしの知らない友人がたくさんいて、そしてあの人の口から自然に「ツレ」という単語が出てくることをわたしはとても羨ましく思う。
わたしには、過去、そんな風に思える友人はいなかったから。
スペシャルな仲間はいるし、親しい友人は多くいるけれど、「ツレ」と他の友人に気軽に説明できる人はいない。
それがわたしは寂しいと感じている。
深いつきあいをしていないというわけじゃなくて、そういう関係を持てる友人がいないだけのことだ。
あの人とそうなりたいのだと思う。
だからこんな風に、あの人のことを想うんじゃないのかな。
わたしは、あの人にとっての「一番」で「特別」な人になりたい。そうありたいと願っている。
だけど、わたしは誰の一番にもなれないことを知っていて、それがせつなくて淋しい。
今、特に落ち込んでいるわけじゃない。
なんとなく、今日はあの人と会っていても客観的な自分がいて、その遠い視点を持つ「わたし」が、こんな風に考えて、わたしに諭しているのだ。
わたしは、マニキュアが乾くまで待つ、ということができないので、FSPしか使えない。FSPでも、乾く前に物を触ったりして、駄目にすることがままある。こらえ性がないのだ。
いつもピンク系ばかり買っていたので、たまにはこういうのもいいかな、と思ったのだけれど、似合うかどうかは別問題。ということで早速試してみたり。明日の服、選択肢が狭まりそう(笑)。
わたしにはわたしの世界があるように、あの人にはあの人の世界がある。
それぞれの世界のほんの少しだけ、点にしか過ぎない部分が、交わりあって、わたしとあの人は出会った。
だから、あの人にはわたしの知らない友人がたくさんいて、そしてあの人の口から自然に「ツレ」という単語が出てくることをわたしはとても羨ましく思う。
わたしには、過去、そんな風に思える友人はいなかったから。
スペシャルな仲間はいるし、親しい友人は多くいるけれど、「ツレ」と他の友人に気軽に説明できる人はいない。
それがわたしは寂しいと感じている。
深いつきあいをしていないというわけじゃなくて、そういう関係を持てる友人がいないだけのことだ。
あの人とそうなりたいのだと思う。
だからこんな風に、あの人のことを想うんじゃないのかな。
わたしは、あの人にとっての「一番」で「特別」な人になりたい。そうありたいと願っている。
だけど、わたしは誰の一番にもなれないことを知っていて、それがせつなくて淋しい。
今、特に落ち込んでいるわけじゃない。
なんとなく、今日はあの人と会っていても客観的な自分がいて、その遠い視点を持つ「わたし」が、こんな風に考えて、わたしに諭しているのだ。
開き直ってみたり
2002年6月25日珍しくも、料理の本を買った。最近、あまり料理をしていなかったため、レパートリィが減ってしまっていたというか、いつも冷蔵庫の中にあるありあわせでしか作っていないから、レシピという形で覚えたかったというか。
で、その本がふたり分の料理、というあたりが……(笑)。
ありえないと思いつつも、そんなことを夢見てしまうあたり、わたしにもまだ「乙女」が残っていたんだなぁ、と笑ってしまう。
でももう、開き直ってしまった。
だって、一年後、二年後を憂えても仕方がないもの。2年後に果たそうね、と交わした約束はあるけれど、それだって確定された未来ではない。
その間に、あの人に恋人ができるかもしれないし、結婚だってするかもしれない。
あるいは、仲違いして友人ですらなくなってしまうかもしれない。
いろいろな可能性があって、どれもみんな、平等。
だったら、今、わたしが確実に「あの人のことが好きだ」ということだけは大事にしようと思った。
変な言い方かもしれないけれど、あの人を好きでいることを、楽しもうと思った。
嫉妬もするし、寂しい思いもするし、せつなくなって泣くかもしれない。
だけど、好きでいること、それから出てくる「幸せ」とか「嬉しい」とか「楽しい」とか、そういう気持ちだってある。
そういう風に思っていられたらいいな、と今は思う。
少なくとも2年間は、そうしていられるかもしれないのだから。人生はまだまだ続く。ほんの少しくらい、夢を見るくらいはさせてよね(笑)。
見込みがないとか、2年以内にだめになっちゃうかも、っていう不安はおいといて。
そんなわけで、今日のわたしは割とポジティブでいる。
で、その本がふたり分の料理、というあたりが……(笑)。
ありえないと思いつつも、そんなことを夢見てしまうあたり、わたしにもまだ「乙女」が残っていたんだなぁ、と笑ってしまう。
でももう、開き直ってしまった。
だって、一年後、二年後を憂えても仕方がないもの。2年後に果たそうね、と交わした約束はあるけれど、それだって確定された未来ではない。
その間に、あの人に恋人ができるかもしれないし、結婚だってするかもしれない。
あるいは、仲違いして友人ですらなくなってしまうかもしれない。
いろいろな可能性があって、どれもみんな、平等。
だったら、今、わたしが確実に「あの人のことが好きだ」ということだけは大事にしようと思った。
変な言い方かもしれないけれど、あの人を好きでいることを、楽しもうと思った。
嫉妬もするし、寂しい思いもするし、せつなくなって泣くかもしれない。
だけど、好きでいること、それから出てくる「幸せ」とか「嬉しい」とか「楽しい」とか、そういう気持ちだってある。
そういう風に思っていられたらいいな、と今は思う。
少なくとも2年間は、そうしていられるかもしれないのだから。人生はまだまだ続く。ほんの少しくらい、夢を見るくらいはさせてよね(笑)。
見込みがないとか、2年以内にだめになっちゃうかも、っていう不安はおいといて。
そんなわけで、今日のわたしは割とポジティブでいる。
小康状態(使用法間違い)
2002年6月24日ここ数日は、割合と穏やかに過ごせている。金曜日に会ったことが大きいのかもしれないし、日中、メールが来たりするからかもしれない。そういう意味では、わたしはとても恵まれているとは思う。
少なくとも、たった一人で好きな人のことを想っているわけではないのだから。
温度の違いや明確にひかれているラインを意識していることに代わりはないけれど、それだって、少なくともわたしは好きな人に友人としてみてもらえているのだから。それはほんとうに、とても幸せなことだと思う。
少し気持ちは落ち着いてきている。
他の友人と話をした時に、あぁ、わたしが一番望んでいることは、あの人と手をつないで歩きたい、ということなんだ、と再確認した。
実際に、そうしたいという意味でもあるし、これから先の長い(であろう)人生においてという意味でも。
どちらかにべったり寄りかかるのではなくて、強すぎず、弱すぎない程度につなぎあった手で、ゆったりと歩いてみたい。
どちらかが立ち止まったり、転んだりしてしまった時は、手を離すことなく、相手が歩き出せるまで待っているような、そんな関係。
そう言う風に、わたしはあの人となりたい。
恋じゃないとは言えないし、恋であるとも言い切れない。
それくらい、今のわたしの想いは曖昧で、不安定で、弱い。毎日、下手をしたら、一時間毎に気持ちが揺れることもある。
でも、わたしがあの人を好きだということに変わりはなくて、だからこそ、これだけは大事にしたいなあ、と思う。
少なくとも、たった一人で好きな人のことを想っているわけではないのだから。
温度の違いや明確にひかれているラインを意識していることに代わりはないけれど、それだって、少なくともわたしは好きな人に友人としてみてもらえているのだから。それはほんとうに、とても幸せなことだと思う。
少し気持ちは落ち着いてきている。
他の友人と話をした時に、あぁ、わたしが一番望んでいることは、あの人と手をつないで歩きたい、ということなんだ、と再確認した。
実際に、そうしたいという意味でもあるし、これから先の長い(であろう)人生においてという意味でも。
どちらかにべったり寄りかかるのではなくて、強すぎず、弱すぎない程度につなぎあった手で、ゆったりと歩いてみたい。
どちらかが立ち止まったり、転んだりしてしまった時は、手を離すことなく、相手が歩き出せるまで待っているような、そんな関係。
そう言う風に、わたしはあの人となりたい。
恋じゃないとは言えないし、恋であるとも言い切れない。
それくらい、今のわたしの想いは曖昧で、不安定で、弱い。毎日、下手をしたら、一時間毎に気持ちが揺れることもある。
でも、わたしがあの人を好きだということに変わりはなくて、だからこそ、これだけは大事にしたいなあ、と思う。
空気
2002年6月21日昼間、どうしても会いたくなって、連絡を取ってしまった。「仲の良い友人であるわたし」に、快くあの人はOKをくれて、お夕飯を一緒に食べることになった。
疲れていたせいもあったのだけれど、わたしはあまりしゃべらなかった。
黙って、微笑みながらあの人をずっと見ていた。
いつもとはうってかわって言葉数の少ないわたしに「どうしたの」とあの人は問いかけてきて、そのたびにわたしは「今日はモードが違うから」と答えていた。
今日は、ただ単に、あの人の顔が見たかっただけだ。あの人の顔を見て、その空気に触れて、それだけで満足だった。
あとそれから、ほんの数分だけれど、手もつなげた。嬉しかった。
スキンシップを取るのが好きな人と、そうでない人がいて、わたしは前者で、友人もそういう人が多い。だから、それに慣れてしまっているせいか、そうでない人の場合、どうしたらいいのか困ってしまう。触れられる雰囲気を、相手が持っているかどうかは大体わかるので、どうやったらわたしの「好き(広義)」という気持ちが伝わるかしら、と思ってしまう。
特に大切な友人だけに、どうしていいかわからなくて、その欲求がつのるあまりに、こんな風に恋愛に似た感情を持ってしまうのかもしれないけれど。
実はまだ、そこらへんの境界が、自分でもよくわかっていないのだ。
疲れていたせいもあったのだけれど、わたしはあまりしゃべらなかった。
黙って、微笑みながらあの人をずっと見ていた。
いつもとはうってかわって言葉数の少ないわたしに「どうしたの」とあの人は問いかけてきて、そのたびにわたしは「今日はモードが違うから」と答えていた。
今日は、ただ単に、あの人の顔が見たかっただけだ。あの人の顔を見て、その空気に触れて、それだけで満足だった。
あとそれから、ほんの数分だけれど、手もつなげた。嬉しかった。
スキンシップを取るのが好きな人と、そうでない人がいて、わたしは前者で、友人もそういう人が多い。だから、それに慣れてしまっているせいか、そうでない人の場合、どうしたらいいのか困ってしまう。触れられる雰囲気を、相手が持っているかどうかは大体わかるので、どうやったらわたしの「好き(広義)」という気持ちが伝わるかしら、と思ってしまう。
特に大切な友人だけに、どうしていいかわからなくて、その欲求がつのるあまりに、こんな風に恋愛に似た感情を持ってしまうのかもしれないけれど。
実はまだ、そこらへんの境界が、自分でもよくわかっていないのだ。
デプス・オブ・ラヴ
2002年6月20日4月か5月かに、おそろいで指輪を買ったことがある。ノリで買ったのだけれど、お互いに右手の薬指にはめることを前提にしていたことを後で知り、なんだか面映かった。
その後、あの人は出先の洗面所に置き忘れてしまった。
たまたまその日に待ち合わせをしていたため、一緒に戻って探したのだが、なかった。
今でも私の右手薬指には、あの人とおそろいだった指輪がある。
けれど、この片割れはもういない。誰かが持っていったのだと思う。どこかで使われているのかもしれないけれど、あの人の手元にはない。
わたしも過去、気に入っていた指輪を同じシチュエーションでなくしたことがある。だから、あの人が指輪をなくした、と言うことに関しては大して感じていない。「あー、もったいなかったねぇ」くらい。
ただ、わたしだけが持っている、ということが、少しだけひっかかりを覚えた。
とても、象徴的だな、と。
例えば、あの人が同じデザインの指輪をもう一度買ったとしても、わたしの持っている指輪とは、違うものであるように思う。感覚的なものだから、気にしなければそれでいいのかもしれない。けれど、形はあっても、思いそのものは戻ってこないように思う。
残ったのがわたしの方、というのが、どうにもわたしとあの人の思いそのまま、という気がしてならなくて、これを思い出すたびにちょっとためいきをついてしまうのだ。
その後、あの人は出先の洗面所に置き忘れてしまった。
たまたまその日に待ち合わせをしていたため、一緒に戻って探したのだが、なかった。
今でも私の右手薬指には、あの人とおそろいだった指輪がある。
けれど、この片割れはもういない。誰かが持っていったのだと思う。どこかで使われているのかもしれないけれど、あの人の手元にはない。
わたしも過去、気に入っていた指輪を同じシチュエーションでなくしたことがある。だから、あの人が指輪をなくした、と言うことに関しては大して感じていない。「あー、もったいなかったねぇ」くらい。
ただ、わたしだけが持っている、ということが、少しだけひっかかりを覚えた。
とても、象徴的だな、と。
例えば、あの人が同じデザインの指輪をもう一度買ったとしても、わたしの持っている指輪とは、違うものであるように思う。感覚的なものだから、気にしなければそれでいいのかもしれない。けれど、形はあっても、思いそのものは戻ってこないように思う。
残ったのがわたしの方、というのが、どうにもわたしとあの人の思いそのまま、という気がしてならなくて、これを思い出すたびにちょっとためいきをついてしまうのだ。
キャンディ
2002年6月19日過去の日記(と言っても、一月に一度、書くか書かないか、のレベルだけれど)を読み返していたら、なんというかまぁ……。今と心境がまったく違うので笑ってしまった。
わたしは、熱しやすく冷めやすい性格だと自覚しているので、誰かを好きになったとしても、とにかく、半年は待とう、というスタンスでいる。それまで待って、まだ好きだったら、とりあえず、これは本物だ、と思うことにしている。
だから、今はまだのぼせ上がっている段階で、半年後には、恋愛でもなんでもなく、単なる友情のオーバフローだった、ということになっているかもしれない。
それはそれで仕方ないし、ある意味、良かった、と思うかもしれない。
どちらにしたって、今のわたしが、あの人と手をつないで歩きたい、っていう気持ちだけは確かなんだから。
飴玉って、キライだった。
食べると、口腔の上ッ側がバリバリしだして、痛いから。
だけど、最近はたまになめるようになった。
口にぽいぽい放り込めるほどじゃないけど、一日一個くらいならいいかな、って。
べったり寄り添うんじゃなくって、一日一度くらい、「どうしてるかなー」って想える程度が、わたしには一番負担がないんだろうけど(火曜日、他の友人もいたのに、その子のことは全然気遣ってあげられなかったあたり、やっぱり駄目になってる(苦笑))。
ここしばらくは、距離について悩むことになるんだろうな。
わたしは、熱しやすく冷めやすい性格だと自覚しているので、誰かを好きになったとしても、とにかく、半年は待とう、というスタンスでいる。それまで待って、まだ好きだったら、とりあえず、これは本物だ、と思うことにしている。
だから、今はまだのぼせ上がっている段階で、半年後には、恋愛でもなんでもなく、単なる友情のオーバフローだった、ということになっているかもしれない。
それはそれで仕方ないし、ある意味、良かった、と思うかもしれない。
どちらにしたって、今のわたしが、あの人と手をつないで歩きたい、っていう気持ちだけは確かなんだから。
飴玉って、キライだった。
食べると、口腔の上ッ側がバリバリしだして、痛いから。
だけど、最近はたまになめるようになった。
口にぽいぽい放り込めるほどじゃないけど、一日一個くらいならいいかな、って。
べったり寄り添うんじゃなくって、一日一度くらい、「どうしてるかなー」って想える程度が、わたしには一番負担がないんだろうけど(火曜日、他の友人もいたのに、その子のことは全然気遣ってあげられなかったあたり、やっぱり駄目になってる(苦笑))。
ここしばらくは、距離について悩むことになるんだろうな。
Hallelujah!
2002年6月18日ミスチルのこの曲、とても好き。
自分よりももっと理想的な関係を築ける人がこれから出てくるかもしれない。だけど、自分とそういう関係になった以上は、君を不幸にしたりはしないんだ、って。そんな風に言えたらいいな、と思う。
あの人にわたしが関わることで、あの人が不幸になるんだったら、不快な思いをするんだったら、わたしはあの人から離れていたい。わたしがそうしたのでなくても、あの人が心からの笑顔を浮かべていられるのなら、わたしはそれでいい、って思う。
愛してほしくないわけじゃない。
わたしを好きになってくれたら、友人としての好きじゃなくて、恋人の好きとして好きになってくれたら、どんなにかいいだろう、って思う。
それはもう、常に思って、願って、祈っている。
他の人と仲良くしているところを見たら嫉妬もするし、他の人があの人に触れているだけで頭の中がかっかしてくるし。ずっとずっと、わたしだけのあの人でいてほしいって、独占欲にとりつかれもする。
だけど、それと同時に、あの人が幸せなら、それでいい、って思いもするのだ。
あの人がわたしを愛してくれないのなら、わたしがあの人の分まであの人を愛していればいい。あの人が幸せで在ることを、ずっとずっと見ていよう、とも思う。
どっちもわたしにとっては真実で、事実だ。
矛盾しているけれど、どちらも大切なこと。
今日、あの人と会ったけれど、距離をはかるのは難しい。自覚していなかった時と、自覚した今と、多分、わたしの態度は違っているんだろうな。
あの人はそれに気づいているだろう。たまに柔らかくそれを指摘してくるから。そうやって流されることにほっとしているけれど、悔しくもあるのだ。
だって、それって、拒絶されている、ってことじゃない?
自分よりももっと理想的な関係を築ける人がこれから出てくるかもしれない。だけど、自分とそういう関係になった以上は、君を不幸にしたりはしないんだ、って。そんな風に言えたらいいな、と思う。
あの人にわたしが関わることで、あの人が不幸になるんだったら、不快な思いをするんだったら、わたしはあの人から離れていたい。わたしがそうしたのでなくても、あの人が心からの笑顔を浮かべていられるのなら、わたしはそれでいい、って思う。
愛してほしくないわけじゃない。
わたしを好きになってくれたら、友人としての好きじゃなくて、恋人の好きとして好きになってくれたら、どんなにかいいだろう、って思う。
それはもう、常に思って、願って、祈っている。
他の人と仲良くしているところを見たら嫉妬もするし、他の人があの人に触れているだけで頭の中がかっかしてくるし。ずっとずっと、わたしだけのあの人でいてほしいって、独占欲にとりつかれもする。
だけど、それと同時に、あの人が幸せなら、それでいい、って思いもするのだ。
あの人がわたしを愛してくれないのなら、わたしがあの人の分まであの人を愛していればいい。あの人が幸せで在ることを、ずっとずっと見ていよう、とも思う。
どっちもわたしにとっては真実で、事実だ。
矛盾しているけれど、どちらも大切なこと。
今日、あの人と会ったけれど、距離をはかるのは難しい。自覚していなかった時と、自覚した今と、多分、わたしの態度は違っているんだろうな。
あの人はそれに気づいているだろう。たまに柔らかくそれを指摘してくるから。そうやって流されることにほっとしているけれど、悔しくもあるのだ。
だって、それって、拒絶されている、ってことじゃない?
違う好き
2002年6月17日今日も、あの人とわたしを知っている友人から、あの人がわたしを一番大事な人だと思っているんだよ、と話を聞いた。
とても嬉しい。
だけど、違うのだ、やっぱり。
あの人が、わたしを大事に思ってくれているのと、わたしがあの人を大切に想うのとでは、意味が違う。
あの人にとって、わたしというのは、「最も大事な友達のひとり」に過ぎない。
そうして、わたしにとっての、あの人は、「誰にも代え難い特別な人」なのだ。
「好き」とお互いに言ったとしても、その言葉の間には、30万光年くらいの開きがある。
好きでいてもらえるのは嬉しいけれど、その差を考えてしまうと、やっぱり切ない。
贅沢なのかもしれないけれど、やっぱり、「見返り」は欲しいのだ(笑)
とても嬉しい。
だけど、違うのだ、やっぱり。
あの人が、わたしを大事に思ってくれているのと、わたしがあの人を大切に想うのとでは、意味が違う。
あの人にとって、わたしというのは、「最も大事な友達のひとり」に過ぎない。
そうして、わたしにとっての、あの人は、「誰にも代え難い特別な人」なのだ。
「好き」とお互いに言ったとしても、その言葉の間には、30万光年くらいの開きがある。
好きでいてもらえるのは嬉しいけれど、その差を考えてしまうと、やっぱり切ない。
贅沢なのかもしれないけれど、やっぱり、「見返り」は欲しいのだ(笑)
少しでも遠い距離
2002年6月16日ある友人に相談をした時に、温度差があるとつらいよね、と言われた。まさしく、今のわたしが感じているのはそれで、確実に、あの人とわたしの間にはラインが存在している。
けれど、他の友人(あの人とわたしの、両方を知っている人)に言わせると、お互いにそう見えるよ、ということらしい。わたしがいない時の、あの人の行動をいくつか教えてくれて、あぁ、少なくとも、頼られてはいるんだ、とわかって嬉しかった。
けれど、それでもやっぱり距離はある。
他の人よりは近い距離。
それでも、わたしにとってはとても遠い距離。
どれだけ手を伸ばしても届かない距離。
そういうところに、あの人はいる。
他の友人には、普通に触れることができるのに、あの人にだけは触れることができない。躊躇いが先にあって、そこで終わってしまう。
愛し合う二人がある秘密の森に入っていくのだが、二人だけでいたかったからいったはずなのに、いつの間にかそこから出てきてしまうのだ。しかも、連れ出すのは愛が少ない方の人間。愛が深い方の人間はずっとその場にいたいのだが、そこまでの愛がない相方のほうは外に出てきてしまうという。
友人が、そんな本を昔に読んだと言っていた。
わたしは、連れ出される人間なのだ。
「恋愛はより多く愛した方が負け」だって言うけれど、ほんとうにそんな風で。
すごく会いたくて、それから絶対離したくないって思うのは、きっとわたしだけだ。
考えるだけで泣きたくなってくる。
言うとか言わないとか、そういうレベルの話ではなくて、ただ単純に、「そういう意味で」受け入れられてもらえない、という事実。
思い込みかもしれないし、傲慢かもしれないが、わたしはある程度、相対する人間の感じている「快・不快」がわかってしまう。
これはだめ、あれはだめ、ってあの人の感覚をひろっていくと、どうしてもだめになってしまう。
負け続けることは構わない。一生、あの人に負けたままだっていい。
ただ、あの人がわたしを好きになってもらえたら。
ほんの少しだけでも、あの人と手をつないで、同じ空を見上げて、それから一緒に並んで眠ることができたらいいのに。
全然事情を知らない人にさもそうなんです、って顔をするのは絶対にいやだ。ひとりよがりじゃなくって、ふたりで共有できる未来があればいいのに。
けれど、他の友人(あの人とわたしの、両方を知っている人)に言わせると、お互いにそう見えるよ、ということらしい。わたしがいない時の、あの人の行動をいくつか教えてくれて、あぁ、少なくとも、頼られてはいるんだ、とわかって嬉しかった。
けれど、それでもやっぱり距離はある。
他の人よりは近い距離。
それでも、わたしにとってはとても遠い距離。
どれだけ手を伸ばしても届かない距離。
そういうところに、あの人はいる。
他の友人には、普通に触れることができるのに、あの人にだけは触れることができない。躊躇いが先にあって、そこで終わってしまう。
愛し合う二人がある秘密の森に入っていくのだが、二人だけでいたかったからいったはずなのに、いつの間にかそこから出てきてしまうのだ。しかも、連れ出すのは愛が少ない方の人間。愛が深い方の人間はずっとその場にいたいのだが、そこまでの愛がない相方のほうは外に出てきてしまうという。
友人が、そんな本を昔に読んだと言っていた。
わたしは、連れ出される人間なのだ。
「恋愛はより多く愛した方が負け」だって言うけれど、ほんとうにそんな風で。
すごく会いたくて、それから絶対離したくないって思うのは、きっとわたしだけだ。
考えるだけで泣きたくなってくる。
言うとか言わないとか、そういうレベルの話ではなくて、ただ単純に、「そういう意味で」受け入れられてもらえない、という事実。
思い込みかもしれないし、傲慢かもしれないが、わたしはある程度、相対する人間の感じている「快・不快」がわかってしまう。
これはだめ、あれはだめ、ってあの人の感覚をひろっていくと、どうしてもだめになってしまう。
負け続けることは構わない。一生、あの人に負けたままだっていい。
ただ、あの人がわたしを好きになってもらえたら。
ほんの少しだけでも、あの人と手をつないで、同じ空を見上げて、それから一緒に並んで眠ることができたらいいのに。
全然事情を知らない人にさもそうなんです、って顔をするのは絶対にいやだ。ひとりよがりじゃなくって、ふたりで共有できる未来があればいいのに。
こわさ
2002年6月13日つくづく損な恋愛ばかりしている。
いや、そういう恋愛にしてしまうわたしがいけないのだろう。
好きだと伝えることがとても怖くて、いつも言えないままに終わってしまう。
死ぬまで友人関係でありたいと願っていながら、それと同時に恋人であることを望んでしまう。
両立させることはほぼ不可能に近い。
そしてわたしが変革の言葉を口にすることでふたつとも失ってしまうくらいなら、いっそこのまま、といつも思って、何もできない。
臆病なのだ。
わたしという存在そのものを否定されることがとてもこわい。
雷におびえる少女のように、ベッドの中で息を潜めてしまう。
わたし以外、誰もいない家の中で。
「もう大丈夫だよ」と、誰も言いに来ないことがわかっているのにいつまでも待っている。
受け入れてくれればいいのに、と身勝手に願う。
勝手に気づいて、そして言葉にしてほしいだなんて、ほんとうにわがままもいいところだ。
どちらがいいのかはわからない。
どちらがより大切なのかもわからない。
一時的なことだとはわかっているのだけれど。
それをいつまで隠していられるかも自信がない。
きっと、そのうち、バレてしまうのだ。
そうしてあの人はわたしから離れていくのだ。
いや、そういう恋愛にしてしまうわたしがいけないのだろう。
好きだと伝えることがとても怖くて、いつも言えないままに終わってしまう。
死ぬまで友人関係でありたいと願っていながら、それと同時に恋人であることを望んでしまう。
両立させることはほぼ不可能に近い。
そしてわたしが変革の言葉を口にすることでふたつとも失ってしまうくらいなら、いっそこのまま、といつも思って、何もできない。
臆病なのだ。
わたしという存在そのものを否定されることがとてもこわい。
雷におびえる少女のように、ベッドの中で息を潜めてしまう。
わたし以外、誰もいない家の中で。
「もう大丈夫だよ」と、誰も言いに来ないことがわかっているのにいつまでも待っている。
受け入れてくれればいいのに、と身勝手に願う。
勝手に気づいて、そして言葉にしてほしいだなんて、ほんとうにわがままもいいところだ。
どちらがいいのかはわからない。
どちらがより大切なのかもわからない。
一時的なことだとはわかっているのだけれど。
それをいつまで隠していられるかも自信がない。
きっと、そのうち、バレてしまうのだ。
そうしてあの人はわたしから離れていくのだ。
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再発
2002年6月7日また出てしまった……。
ものすごく情けない。
特定の誰か……その人が信頼に値する人、尊敬できる人、要するに、友人として好きな人と、ずっと一緒にいる、頻繁に会う、なんてことになると、擬似恋愛状態に陥ってしまうことがある。
高校までにそれは卒業したはずだったんだけれど、数年ぶりに出てしまった。
手をつなぎたい。ハグをしたい。キスをしたい。長く一緒にいたい。
そういう、身体的な接触がすごく欲しくなっている。他の人と仲良くしていたり、手が重なっていたりするのを見るのが耐えられない。すごくつらい。
わたしからじゃなくて、向こうから手をつないでほしい、なんて思ってしまう。
あーもう。
ほんとにこれがいやでいやで仕方がない。
だって、友達としてすごく好きなのに。年を取って、お互いによぼよぼになったら、縁側でお茶を飲みながら日向ぼっこをするのが夢なのに。
なのになんで、こんな風に想ってしまうんだろう。
全然、そんなの駄目なのに。
ほんとに、擬似恋愛そのままで。
会わなければいいんだと思うけれど、きっとそれは無理だ。
すごく会いたい。一緒にいたい。何をするでもなく、ずっとふたりきりでいたい。
……とても困るし、情けないし。なんだか、それは相手に対する裏切りだと思う。そんなんじゃないのにね。わたしはほんとに、その人と一緒に年を取ったら縁側でひなたぼっこがしたいだけなのに。
ものすごく情けない。
特定の誰か……その人が信頼に値する人、尊敬できる人、要するに、友人として好きな人と、ずっと一緒にいる、頻繁に会う、なんてことになると、擬似恋愛状態に陥ってしまうことがある。
高校までにそれは卒業したはずだったんだけれど、数年ぶりに出てしまった。
手をつなぎたい。ハグをしたい。キスをしたい。長く一緒にいたい。
そういう、身体的な接触がすごく欲しくなっている。他の人と仲良くしていたり、手が重なっていたりするのを見るのが耐えられない。すごくつらい。
わたしからじゃなくて、向こうから手をつないでほしい、なんて思ってしまう。
あーもう。
ほんとにこれがいやでいやで仕方がない。
だって、友達としてすごく好きなのに。年を取って、お互いによぼよぼになったら、縁側でお茶を飲みながら日向ぼっこをするのが夢なのに。
なのになんで、こんな風に想ってしまうんだろう。
全然、そんなの駄目なのに。
ほんとに、擬似恋愛そのままで。
会わなければいいんだと思うけれど、きっとそれは無理だ。
すごく会いたい。一緒にいたい。何をするでもなく、ずっとふたりきりでいたい。
……とても困るし、情けないし。なんだか、それは相手に対する裏切りだと思う。そんなんじゃないのにね。わたしはほんとに、その人と一緒に年を取ったら縁側でひなたぼっこがしたいだけなのに。
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美学
2002年5月31日日記で書くのと、小説という形にするのと、どっちがいいのかなぁ、と考えていたのだが、結局日記にした。どうも小説にするには、生々しすぎる感があるのだ。
実は、わたしは独占欲が強い。とても。
好きな人なら、傍において可愛がっていたいなぁ、って思うし、その人の行動範囲を広げる手助けをしつつも、実際にそうなっていくとなんとなく寂しいと言うか、おいてけぼりにされた気分を味わったりもする。
好きな人のために、っていう思いと、好きな人と一緒にいたいわがままの、矛盾で時々苦しんだりもする。
それで、そういう状況に陥っている自分を思い出すだけで、恥ずかしさのあまりドーバー海峡にれっつダイブ、なんてなる(笑)。真夜中に、「死人も飛び起きるような悲鳴」だってあげられるかもしれない(笑)。
なるべく、そんなことは表に出したくない。
できることなら、パーフェクトなまでにさらっとしていたい。
ひとつのことにぐちゃぐちゃぐちゃっと固執するのは、とてもかっこ悪いと思うのだ。こだわる、というのとはまた違う。
そんなかっこ悪い姿、好きな人には見せたくないし、他の誰にもさらしたくない。
それが、わたしの美学だ。
もちろん、完全になくすことは無理だろう。ただ、少なくとも、うまいことつきあっていけたらいいなぁ、と思う。自分の感情とは特にね。
友人に、「自分のこと愛してないね」って言われた。
正にその通り。
愛していないというか、わたしがわたしに不信感を持っている。
だから、愛せない。
そして、友人にそんなことを言わせてしまうわたしの態度。あぁ、情けないったら。
昔にくらべたら、はるかにわたしはわたしのことを好きになっているし、愛してはいる。だけど、程度がまだきっと低いのだ。
コンプレックスの塊で、でもそれをいいわけにはしたくない。そんなみっともない真似はできない。
美学、美意識の問題。
人によっては、嫉妬心剥き出しにすることもあるけれど、そうなった時の自分の顔を想像したら、とてもじゃないけれど正視できない。
絶対、醜悪な顔をしているに違いないのだ。
実は、わたしは独占欲が強い。とても。
好きな人なら、傍において可愛がっていたいなぁ、って思うし、その人の行動範囲を広げる手助けをしつつも、実際にそうなっていくとなんとなく寂しいと言うか、おいてけぼりにされた気分を味わったりもする。
好きな人のために、っていう思いと、好きな人と一緒にいたいわがままの、矛盾で時々苦しんだりもする。
それで、そういう状況に陥っている自分を思い出すだけで、恥ずかしさのあまりドーバー海峡にれっつダイブ、なんてなる(笑)。真夜中に、「死人も飛び起きるような悲鳴」だってあげられるかもしれない(笑)。
なるべく、そんなことは表に出したくない。
できることなら、パーフェクトなまでにさらっとしていたい。
ひとつのことにぐちゃぐちゃぐちゃっと固執するのは、とてもかっこ悪いと思うのだ。こだわる、というのとはまた違う。
そんなかっこ悪い姿、好きな人には見せたくないし、他の誰にもさらしたくない。
それが、わたしの美学だ。
もちろん、完全になくすことは無理だろう。ただ、少なくとも、うまいことつきあっていけたらいいなぁ、と思う。自分の感情とは特にね。
友人に、「自分のこと愛してないね」って言われた。
正にその通り。
愛していないというか、わたしがわたしに不信感を持っている。
だから、愛せない。
そして、友人にそんなことを言わせてしまうわたしの態度。あぁ、情けないったら。
昔にくらべたら、はるかにわたしはわたしのことを好きになっているし、愛してはいる。だけど、程度がまだきっと低いのだ。
コンプレックスの塊で、でもそれをいいわけにはしたくない。そんなみっともない真似はできない。
美学、美意識の問題。
人によっては、嫉妬心剥き出しにすることもあるけれど、そうなった時の自分の顔を想像したら、とてもじゃないけれど正視できない。
絶対、醜悪な顔をしているに違いないのだ。
愛とか恋とか
2002年2月14日冬って寒いから、きっと余計に人肌が恋しいのね。
ひとりじゃ心細いけど、ふたりになったらあったかくなれるかもしれないって、そんな幻想。
憂鬱な気分になったら、誰もわたしを知らない町まで走っていけたらいいのに。
真夜中、月の下を。
自転車でずんずん行くの。
街灯が時々切れかかってて、ちらちら点滅しててさ。
その下を通り抜けていくの。
そこで出会った人が、その日だけの運命の人。
会話もしないし、挨拶もしない。
ただ、心の中で微笑みかけるだけ。
あぁ、ほんとに外に出たくなったな。
ひとりじゃ心細いけど、ふたりになったらあったかくなれるかもしれないって、そんな幻想。
憂鬱な気分になったら、誰もわたしを知らない町まで走っていけたらいいのに。
真夜中、月の下を。
自転車でずんずん行くの。
街灯が時々切れかかってて、ちらちら点滅しててさ。
その下を通り抜けていくの。
そこで出会った人が、その日だけの運命の人。
会話もしないし、挨拶もしない。
ただ、心の中で微笑みかけるだけ。
あぁ、ほんとに外に出たくなったな。
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やっと復帰
2002年1月14日1ヶ月近く日記を書いていなかったのだけれども、ようやく書けるようになった。ちょっと嬉しい。
ここしばらく、色々思うところがあったのだけれども、結局、大切なのは、自分の気持ちにまっすぐでいるということ。それを再確認した。
いつも抱いている夢とはちょっと違う形なのだけれども、それでもわたしにとっては夢のひとつではあるわけで、それをかなえるためには、立ち止まっていては仕方がない。
好きでやるのだから、一日5分だって時間を割けるはずなのにね。
どうにも……(苦笑)。
ちょっと、うん、もう少しがんばろう。
ここしばらく、色々思うところがあったのだけれども、結局、大切なのは、自分の気持ちにまっすぐでいるということ。それを再確認した。
いつも抱いている夢とはちょっと違う形なのだけれども、それでもわたしにとっては夢のひとつではあるわけで、それをかなえるためには、立ち止まっていては仕方がない。
好きでやるのだから、一日5分だって時間を割けるはずなのにね。
どうにも……(苦笑)。
ちょっと、うん、もう少しがんばろう。
困った
2001年12月16日「あ、この人好きだ」
唐突に思った。
理由はさっぱりわからない。
つきあいがあるわけでもないし、ましてや、わたしはその人の何かを知っている、というわけでもない。
ただ、そう思ってしまった。
その人のことを考えていれば、幸せになれてしまうわたしがいる。
とても不思議。
こういう自分を、許せてしまうのが面白い。
もうしばらく待ってみようと思う。
それで、気持ちが変らなければ、それなりのものだろうと思うから。
唐突に思った。
理由はさっぱりわからない。
つきあいがあるわけでもないし、ましてや、わたしはその人の何かを知っている、というわけでもない。
ただ、そう思ってしまった。
その人のことを考えていれば、幸せになれてしまうわたしがいる。
とても不思議。
こういう自分を、許せてしまうのが面白い。
もうしばらく待ってみようと思う。
それで、気持ちが変らなければ、それなりのものだろうと思うから。
会いたいと思う
2001年11月30日ただそれだけ。
でも、会って何がしたいとか、何を話したいとか、そういうのはない。
会わなくてもいいような気もしている。
ただ、文字だけでも、あの人と話すことができたなら、それはそれでいいような気がする。
こんばんはと、おやすみと。
ただそれだけ。
それ以上、何かを話したことがあっただろうか。
連絡事項以外に言葉を交わしたことは、なんだかもう、随分前のことみたい。
昔の私なら、それがとても耐えがたかったのだけれど。
今の私は、それすら思わない。
挨拶を交わせた、話ができた、それだけで、満足してしまっている。
だからこれはもう、恋というものではないのだろう。
愛情?
それも違う。
こうやって書いていても、煽り立てられるものは何一つないし、心は静かな凪のままだ。
時は、そんな風にしてわたしをあの人から遠ざけた。
そうしてわたしはここにいる。
後悔することもなく。
ないとは言い切れないけれど、それは瑣末なことだ。
だから、ないに等しい。
それでも確かに、会いたいと思う。
わたしがここにこうしていて、あの人を特別に好きでいるということは、いまだに続いているのだから。
何が欲しいわけでもない。
ただ、あの人の顔が見たいだけ。
いや、違う。
顔を見ることが目的なのではない。
そう、あの人の存在を感じたいだけだ。
あの人が確かに生きていて、わたしと同じ時代を共有しているという実感がほしい。
それだけ。
ただそれだけの理由で、わたしはあの人に会いたいと思う。
でも、会って何がしたいとか、何を話したいとか、そういうのはない。
会わなくてもいいような気もしている。
ただ、文字だけでも、あの人と話すことができたなら、それはそれでいいような気がする。
こんばんはと、おやすみと。
ただそれだけ。
それ以上、何かを話したことがあっただろうか。
連絡事項以外に言葉を交わしたことは、なんだかもう、随分前のことみたい。
昔の私なら、それがとても耐えがたかったのだけれど。
今の私は、それすら思わない。
挨拶を交わせた、話ができた、それだけで、満足してしまっている。
だからこれはもう、恋というものではないのだろう。
愛情?
それも違う。
こうやって書いていても、煽り立てられるものは何一つないし、心は静かな凪のままだ。
時は、そんな風にしてわたしをあの人から遠ざけた。
そうしてわたしはここにいる。
後悔することもなく。
ないとは言い切れないけれど、それは瑣末なことだ。
だから、ないに等しい。
それでも確かに、会いたいと思う。
わたしがここにこうしていて、あの人を特別に好きでいるということは、いまだに続いているのだから。
何が欲しいわけでもない。
ただ、あの人の顔が見たいだけ。
いや、違う。
顔を見ることが目的なのではない。
そう、あの人の存在を感じたいだけだ。
あの人が確かに生きていて、わたしと同じ時代を共有しているという実感がほしい。
それだけ。
ただそれだけの理由で、わたしはあの人に会いたいと思う。
祈り
2001年11月5日密やかに、わたしは祈る。
誰かが生きている。
この世界のどこか。
わたしの隣りで。
わたしと背中合わせで。
わたしの知らないところで。
息をし、
物を食べ、
いらないものは捨て、
微笑み、
愛し、
愛されながら。
けれどわたしにはわからない。
彼ら、彼女らのこころが。
気持ちも。
知らない、知らされていないことはわかりようがない。
わたしに言わないということは、わかってほしいことではないのだと思っている。
伝える手段を持っていないのかもしれない。
わたしを知らない人は、みんなそうだ。
けれど、わたしを知っている人、わたしが知っている人でもそういう人はいる。
何かを伝えるということは、実はとても難しい。
同じ空を見て、「青いね」とわたしと誰かが言ったとしても、その青さは違うのだ。
それでもそこには、記号としての「あおさ」がある。
青。蒼。藍。碧。
どのあおさかは、本人にしかわからない。
空気を媒介して伝わる言葉には、あらゆる意味を含む曖昧さと寛容さが必要だ。
けれどそれでいい。
伝えたいと思うのなら、それは確かに伝わるのだから。
だからわたしは祈る。
こうやって書いているものが、誰かに、何かを、伝えられることを。
わたしの書くひとつひとつのものごとが、確かに希望を伝えるものであることを。
誰かが生きている。
この世界のどこか。
わたしの隣りで。
わたしと背中合わせで。
わたしの知らないところで。
息をし、
物を食べ、
いらないものは捨て、
微笑み、
愛し、
愛されながら。
けれどわたしにはわからない。
彼ら、彼女らのこころが。
気持ちも。
知らない、知らされていないことはわかりようがない。
わたしに言わないということは、わかってほしいことではないのだと思っている。
伝える手段を持っていないのかもしれない。
わたしを知らない人は、みんなそうだ。
けれど、わたしを知っている人、わたしが知っている人でもそういう人はいる。
何かを伝えるということは、実はとても難しい。
同じ空を見て、「青いね」とわたしと誰かが言ったとしても、その青さは違うのだ。
それでもそこには、記号としての「あおさ」がある。
青。蒼。藍。碧。
どのあおさかは、本人にしかわからない。
空気を媒介して伝わる言葉には、あらゆる意味を含む曖昧さと寛容さが必要だ。
けれどそれでいい。
伝えたいと思うのなら、それは確かに伝わるのだから。
だからわたしは祈る。
こうやって書いているものが、誰かに、何かを、伝えられることを。
わたしの書くひとつひとつのものごとが、確かに希望を伝えるものであることを。